本、好きなの? 私、だーいっきらい

【小学校2年生】
記憶している一番最初の恋、ようするに初恋ってやつは、小学校2年生のとき。

どこからどうしてやってきたのかは分からない。

彼女は、転校生だった。

転校してきた初日。男友達と「何なん。あいつww」みたいな会話をした覚えがある。

男子によくある好きな女の子をけなす的なやつだ。

でもそのときの僕は、「好き」という自覚はなかった。

一番、この女の子のことで覚えているのは、僕はどうしても休み時間に運動場で、
みんなと遊ぶということができなくて、

よく本を読んでいたんだけど、

ある休み時間に、本を読んでいたら、その女の子が廊下に出ていくときに、
「本、好きなの? 私、だーいっきらい」と笑顔で言われたことだ。

突然の対応に、「なんだよ。」と言う感じの対応しかできなかった。