悪い質問に良い答えを返すということ

米テキサス州フォートワースで開かれたかれた第13回バン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人として初めての優勝を果たした盲目のピアニスト辻井伸行(つじいのぶゆき)さんが6月10日に記者会見を行った。

記者は「1日だけ目が見える日があったら?」という質問をぶつけた。辻井さんはその質問に「両親の顔、友達の顔」と回答。livedoor ニュース - 【トレビアン】盲目のピアニスト辻井さんに記者があり得ない質問を!

質問に、良い質問と悪い質問というのがあったとしたら、

これはあまり良い質問では無いように思う。

少なくとも僕は、この質問を聞いたとき、何となく嫌な感じはした。



自分が辻井さんの立場だったら、「イラッ」とするだろう。

イラッとしたところを見せることはないと思うが、適当に当たり障りのない答えを言うだけだと思う。

僕の場合、「1日だけ歩ける日があったら?」とか言われても、

非常に困る。良き回答は出来ない。

その点では、自分は器が狭いなと思った。



この辻井さんの回答は、かなり虚を突かれたというか、

「あ!」と思った。

こんな素晴らしい回答、僕には出来ない。



大学時代に、新聞取材を受けたことあるけど、

何か的が外れてるんだよな。という質問に出会ったことはある。

今だったら、あのときよりはマシな回答はできると思うが、

そのとき僕は固まった。